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長引いていた4回目後の副作用(かゆいかゆい地獄)も落ち着き、3ヶ月に渡った抗がん剤治療から、予定より2週遅れて服薬によるホルモン治療を再スタートすることができた。ここから10年、女性ホルモン抑制の副作用も気になるが、年齢的にホルモン量は激減してたとこだしなんとかうまくやっていけるだろう。術後1年となる12月には色々検査するらしので、それまではしばし休憩だ。
今の体調は全細胞が満遍なく傷ついてなんか老け込んじゃった感は否めない。筋力不足かな、足の調子がいまいち。それ以外はぼちぼち。あと髪の毛をはじめ、抜けた毛はまだ生えてきてない。張りつくように伸びもせず残ってた眉毛が今更抜け出したりして、内装、外装、まだまだ工事中ですな。
それでもリモートだけにしてもらってた会社にも出社したり、ごっそり休ませてもらったバイトに復活したり、外へ動き出してる。失敗も多くて自分にイライラするし、疲れもべったりねっちょり張りつく感じに残る。先生には「焦らないように」とクギを刺されているけど、まあ焦るよね。抗がん剤の前は久しぶりに元気感じたのになぁなんて思い出したりして。やるって決めたの自分だし、これで再発せずにいられたらいいんけど、やだなーもうやるの。グチグチ。元気になったら、しんどかったこと忘れちゃえるんだろう。あぁもうちょいもうちょい。

あっそうだ、4回目のケモ中はアメトーークCLUBに入って、「おいでやす小田大好き芸人」の回とか見た。声出して笑うの堪えるの辛かった〜口元おさえてニコニコしながら肩震えてた。場に合わない様子になってっただろうけど、笑い作戦は効いたはず。

そして今は、ハツモウを待つ
きっとそれが体の再生の印
ボウボウ!


写真は頭に巻いてる大きいハンカチたち。頭皮ってすごい汗かくの
タオルハンカチや手ぬぐいばっか使ってたけど、持っててよかった〜役立ってる。
バレンタインデーに始まった、乳がん再発防止のための全4クールの抗がん剤治療。初回の辛い時期には「これがあと3回、、、ムリ」と思ったりしたけど、投薬の反応に合わせた薬の追加や、過ごし方の工夫で乗り切り、来週にあと1回打って終了ってとこまできたー。先生に聞くと、4回目はダメージの蓄積で辛いって言う人も多いらしい。確かに3回目はこれまでより体が重いって感じたし、Apple Watchで観測される心肺機能が平均以下になってしまった。心臓に負担がかかる薬を使ってる影響かな、脈拍の平均値もじわじわ高くなってる。気になる点はあるけど、多分わたしに起こってる副作用は軽い。術後で体に癌を撒き散らしてた病巣はなくなってて、体力も回復してからの投薬だし、免疫力の数値も良好を維持できている。がん細胞の元気さで抗がん剤治療することにしたが、そもそもわたし自身が元気なんだろ。とはいえ、今回が人生最後の抗がん剤治療となってほしい。せめて老いた犬と母がそばにいる間は勘弁してほしい。落ち着いて寝込んでおられんのよ、ふらふらバタバタな日々。適度な運動にはなってて、振り返れば良かったって点もあるだろうけど、渦中はしんどいばかり。黒くて濁った感情が心を削る。やだやだ
どうせ全部抜けるんだろうって思ってた髪の毛は、全体的に薄っすら残って、眉毛とまつ毛はやや薄くなった程度でほぼ残ってる。元々濃いめの眉なので眉ペンとか使ったことなくて、100均で買って準備してたのも用無しで終わりそう。一度試しに書いてみたら、下手すぎてすぐ消した。治療前に採寸してもらったウィッグは結局まだ作ってない。治療費用が予想以上にかさんで、保険で出る手術の給付金が予想の半分だったのもあり、帽子で乗り切ろうかなと迷ったまま。美しくなるなら剃るのもいいんだけど、わたしはブスが増すだけで諦めた。あぁ髪の毛が恋しい。
そうそう、副作用を抑えるために、投薬時ニコニコ作戦と称して2回目からはお笑い系番組を見ながら点滴を打ってる。笑顔は免疫力アップさせるっていうしね、ケモ室でクスクスしてるのだ。2回目の時はFOD入って「全力!脱力タイムズ」のアーカイブから、ずんの飯尾さん登場回を3本見た。3回目はU字工事のYouTubeで「俺の立ち食いそば」ってシリーズ11本、22回そば食べる姿見た。さて最後はアメトーークCLUB入ってみようかな。どの回見るか吟味しないと、クスクス超えて声出るな。

もう一回がんばって終わらせて、友らとゲラゲラ笑たい
色んなこと、元通りってわけにはいかなくても
新しい日常を始めたいな
toge
バレンタインデーに第一回目の抗がん剤を投与してからもうすぐ4週間。本来なら3週間ごとに打つため、今回はさらに間があってだいぶ元気になった。そしてホワイトデー目前、アイノオカエシ第二回目の投与だ。
初回投与後、日々Threadsでレポート書こうかな〜なんて思ってたけど無理だった。自分自身3日目からはかなりぐったり、癌を叩くって甘くないと実感しつつ、それでも母と老犬のフォローに休みなし、まだこれが3回もあるかと思うと気が遠くなった。取材の仕事依頼を断った時は気も塞いだ。とにかく体内に抗がん剤が残っているとされる1週間はなかなか厳しく、血管を眺めては火炎放射器で小さい人たちが血管中を炙り回ってる姿を想像しちゃってゾッとしてた。まぁ想像なんだけど。
しかし、発熱もだるさも風邪やインフルでのピーク時に比べればましで、『あれ、これ風邪?インフル?あぁどんどん具合悪くなるなぁ明日病院行かなきゃ、、、』って思うときに似てた。しんどい時は時間がなかなか進まず、日々あっという間なんてのは健康だから言えるんだなっていじけたりもした。振り返ればピークは1週間……喉元過ぎればあっという間に思えてるな、そんなものか……。薬剤が抜けると食欲も戻り、塩味が感じなくなった味覚障害も和らいだ。まあ、便秘から下痢になり、粘膜がただれ、痒かったり、湿疹出たり、とその時々にあちこち不調になったけど、しんどくはなくなって元気が出てきた。脊髄のダメージで免疫力が低下しているので、気をつけながら出かけたり、最初はすぐバテちゃって休み休みだったけれど日に日に楽になってきて、10日目には友とお茶しに出かけられた。やっぱり人に会えるっていいな。
喜んだその翌日の午後に脱毛が始まった。想定された副作用全てが順調?に進行している。3週目には粘膜系の異常も落ち着き、次も頑張って打とうって気持ちにもなれた。そう思えるのは体力の回復が一番の理由だけど、風前の灯火となった頭髪を見てると、全部が抜けないってのは、まだ叩き残したがん細胞があるかもなって気がするから。眉毛や体毛も残ってるしね。切り落とした胸の傷跡は見ても「ワイルド〜」なんて思うくらいで嫌な気持ちにはならないのだけど、髪の毛は鏡見るたび切ない気持ちになったなぁ。あと3回、抗がん剤の効果を実感できるのが脱毛だと考えて(事実とは異なった認識でも)、前向きに過ごそう。
回を重ねるごとにダメージも蓄積するって話も聞くし、ここから3週間毎にやってくハードスケジュール。どうなるのか心配しつつ、1回目の経験を生かして乗り切るしかないー。
たぶんわたしは楽な方だ。病院に行くとがんを患っているのはわたしだけじゃないってよくわかる。それでも家に帰ると頭の中にはこの病気や体調や、他にも自分の問題に占拠されてしまう。傷も痛みも大きさや重さに関わらず本人には一大事で、でも自分だけじゃないって感じることも大事で、でもでもみんなが同じじゃない。わかっちゃいるけどぐるぐるするね。
ここに書いてる何倍もの愚痴を聞いてくれてる友たちよ、ほんとにありがとう。
ぐるぐるしている人に聞いてくれる人がいますように。聞いてもらっている人が誰かのぐるぐるを聞けますように。
結局色々書いてると、わたしに起きてることなんて屁のかっぱや!って気持ちになるな。

みなさんどうぞ良い春を
もうすぐ桜が咲きますよー
toge
2024年、もう2月も中旬かー。早いような遅いような。
節分には母とセブンで買った恵方巻きにかぶりつき、そっと窓から外に豆も巻いた。
太巻きを黙って丸齧りする行事は母からの直伝だったのだが、母は食べながら「これ美味しいなぁ」とか終始喋りながら食べていた。私は願い事しながら背を向け東北東を向き、無視する形となって食べ切った。食べ終えて振り返り、母に「返事できんわ、黙って食べな願い叶わんで」と言うと、「そうやった今年は願い事お預けやな」と笑っていた。前日に喧嘩したのだが、忘れたのか、なかった事にしてくれてるのか、不明だが明るい節分だった。ちなみに私は反省しております。

さてさて、また乳がんの話の続き。
再発防止の抗がん剤検討のための検査結果が出た。予想を上回るスコアを叩き出していて、迷う余地なく抗がん剤治療に入ることにした。(したと言うのは、決めるのは患者本人だからである)
わたしが受けたのはオンコタイプDXという、乳がんの遺伝子を調べて今後の再発に関しての数値化を行う検査だ。高額な検査だったが、去年から条件付きで保険適用になった。わたしはその条件が当てはまるタイプだったので、高額療養費制度のマックス払って受けることができた。保険適用になる条件を簡単に説明すると「抗がん剤治療が必要か微妙な人」。この検査では、抗がん剤をやっても再発率に影響が低い場合にはやらない選択ができる。正常な組織にもダメージがあるので、誰でもやればいいって時代ではなくなった。逆に検査前はやらなくても良いかもって数字が、やって再発の可能性が高いと分かってやる場合もある。その線引きは0-100の「再発スコア」で考えるのだが、50歳以上と以下でも参考にするスコア数が違っていて、わたしの属する50歳以上はスコア26以上に抗がん剤が推奨される。さらにホルモン治療のみの場合の9年後遠隔再発率を見て、やるかやらないか決める。
わたしの数値は再発スコア50、ホルモン治療のみの場合の9年後遠隔再発率39%
高っ!ネットの画像検索で見たスコア表にこんな数字なかった〜先生の前では気丈にしてたが、待合室に移動したら目眩した。今回の乳がん騒動で初めての目眩。
わたしは数値、スウチ、数字、スウジ、これに弱いのだ。てか、スウチカが好きなのだ。それ故に、数字から受けるインパクトをもろ受けた。
ステージ(大きさと転移)数だけではわからないとは知っていたが、ステージ1で全摘しても、我が癌細胞の元気さよ、、、増殖力よ、、、クラクラしながら血液検査して、病院を後にした。
自分を励まそうと、ちょっといい食材のカフェでランチ。おいしい、すこぶるおいしい、そうだわたしは今元気なのだ。ここに出た数値は将来の予測値で、今それ見て凹んでも意味なし、勿体無い、最初が高いってのは、効果も大きい、同じしんどいなら効果高いのお得じゃないか! てか、このがん細胞の元気さ、うっかり検査しないで放っておいたらどうなった?危な、危機回避してる、すごいわたし!
と短時間に回復を遂げられた。美味しいものの力すごい、もう美味しいものしか食べたくないくらいすごい。
その後、気持ちは多少上下しながらも準備を進めて、励まし買い物でアップルウォッチや気になってたアロマ(赤ワインの香り)や脱毛に向けてのオーガニックなシャンプーとか買って、なんとかやる気無くさないでいる。そうそう医療用ウィッグのお店で採寸や試着も済ませた。この前日の診察で「今後の再発時にも使えるからいいウィッグ買おうかな〜って思ってて」って言ったらちょっと先生に怒られた。「今、先の再発を考えなくていいです。今回でもっと可能性は低くなることもあるんですから」悲観してのことではなかったが、命の現場にいる先生には聞き流せないことだったな。ごめんね先生、でもいいのが安く買えそうなのでよろこんでるよ。とにかくあと10年くらい、ガンに振り回されない生活送りたい。将来の再発にはある程度覚悟しておくけど、今回ので叩き潰して、まずは10年人生を楽しむぞって頑張る!

あ、あと数字と言えば確定申告な。治療前に終えれてない、スウジ好きなはずなのに、やればあっという間なのに、反省。今年は自分仕事の稼ぎが少なく大赤字だが、父の葬儀、母との生活への変化、がん治療と、大混乱に見舞われつつも、リモートや、職場の理解もあってなんとか乗り切れた。治療も生命保険で賄えたし、個室入院とアップルウォッチも買うこともできた。がん保険が必要かどうかと聞かれれば、貯金が得意なら不要だし、苦手なら必要じゃないかと思う。受給できた保険金はこれまで長年かけてきた保険料までは取り戻せてはいないが、治療や生活を心配してくれる相手に「貯金あったから大丈夫だよ」と言うよりは「保険おりるから大丈夫だよ」って言えた方が聞いた相手の安心度は高いよね。私の生命保険は早くに自分がなくなった時に、親に残せるものとして入り続けてたので、自分に役立ったことはオマケ。大きいオマケだ。抗がん剤など通院治療にまではかけてなかったから、これから保険考えてる人に勧めるなら通院補償もついてるタイプだな。近頃の手術での入院期間は短いからねー。

ってすごい長くなった。ここまで読み進めてくれた人には感謝〜
あたまん中はもっといっぱいで、これでもぎゅっとまとめた感じ。知らないことだらけだし、知りたいことだらけでもあって、調べたり読んだり考えたりね。つい、確定申告の準備が遅れてしまった〜抗がん剤打ってから頑張ります。
ほんと今は体調良い。おやつ食べすぎて体重まで回復して、体スキャン的な体重計のスウチには日々がっかりしてるくらい。体年齢が還暦な日もある。くっそーー治療終わったらプール通うーーアップルウォッチで泳いだ距離測るんだ〜その日が待ち遠しい!
抗がん剤のレポートはThreadsでやってみようかなー。いろんな人の体験記読ませてもらったし、誰かの参考になる日もくるかもね。ではまた
toge

1月も半分過ぎた。
寒中お見舞い申し上げます。

年が明けての日々は、相変わらず老犬の粗相の掃除、母からの質問に答え、食事を用意して、あと療養。もうただサボってるってくらいに体調は通常。机仕事は出社も含め復活してるし、肉体系仕事も復活間近になった。
病気の方はというと、年明けの診察から再発を防ぐためのホルモン治療を始めてる。
飲んだか記憶に残らないくらい小さな1mgの薬を、5年もしくは10年と飲み続ける。がん細胞が女性ホルモンを餌にするタイプだと行われる再発防止の治療だ。乳がんの約7割がこのタイプに属するらしい。薬で女性ホルモンの生成を阻止して、がん細胞に対しての兵糧攻めってとこだろうか。しかし他の正常な器官も女性ホルモン不足になるので、副作用で更年期的症状や骨粗鬆症とかになる。骨折の多い人生なので転けないよう、ぶつからないようせねば。まあそれはいつでもそうだけど。
月末には抗がん剤治療するかしないか決める検査結果が出る。やるってなったらすぐ始まるのかな、また引きこもりになる前にって友だちに会ってる。みなわたしの顔見て元気そうだって安心してくれる。ほんとガン取ってすごく楽になったんだよ〜先生は気のせいって言うけどー。抗がん剤やったらバテるし、報告するから心配はかけるけど、わたしに起きてるのはほんの小さなことよ。屁のかっぱ!

辛い年明けとなった全ての人が
日を追うごとに心と体が上向くことを祈ります。

遅れましたが、今年も宜しくお願いします。
toge
手術から3週間が経った。
退院後すぐはさすがに体調は安定しなかったが、退院後の診察でドレーンを抜くと、そこからは全身シャワー解禁で急に普通な感じ。自転車も気をつけながら乗ってるし、落ちた体力と傷の痛みの影響はあるけれど、ずいぶんと生活が楽になった。リハビリも時々さぼったりしながら続けている。
日中は散歩がてら駅前まで出てお茶したり、買い物したり。仕事もリモートでのデスクワークは再開できたし、この調子でいけば力仕事もあるバイトも順調に復帰できそうな気がする。しかし、年明けからは再発防止の治療の検討が始まる。病巣を取れば終わりとはいかないのが癌治療の厄介なとこだ。自分が当事者になっても全摘なら術後の治療が大変じゃないだろうって思い込んでた。そういえば元気がいいタイプだったんだよね、わたしの癌細胞。抗がん剤やるのかなって考えてちょっと気持ちが塞いだ。ノーーーー!
そのままなんとなく宙ぶらりんな年末。喪中だしね地味に年を越すがよし。

写真はトーゲ今年のベストバイ。偶然ブラックフライデーのセールやってて1万円で買えたスチームクリーナァーーー!這いつくばって鬱々とやってたお爺ちゃん犬の粗相後の床掃除、これですごく楽になった〜臭いも減った〜少し優しくなれる〜
右乳房切除手術無事終わりました。リンパ節への転移もなく、右パイちゃんがぜんぶ悪いもの咥えて持っていってくれた。なんていいおっぱいだったんだ、ありがとう。
手術前日の検査で痛い注射打つ時は、スタッフみなさんで励ましてくれて、手まで握ってくれた。
手術は先生が「かっこよくするよ!」って気合い入れてくれて、明るい気持ちで元気に眠りにつけた。術後はそれなりしんどかったけど、過ぎてみれば丸一日ほどのこと。転移もなかったんだし、何も問題ない。
経過はとても良好で、こんなに動けて、痛みも少ないなんて、まったく想像してなかった。それに何より驚いたのが体調だ。
ここ2・3年ずっとあった倦怠感が消えている。日常生活に戻ればまた出てくるかもだが、明らかに悪いものが消えた感覚がある。体はずっとがん細胞と戦っていたんだなって。大きな傷跡の修復に今は体が頑張ってるが、それは明るい業務で作用が全く違う。
きっとそうだろうって、先生に「がんがあったことで倦怠感があったのかな」って聞いたら、それはないと返された。手術が終わり、転移もなかったことでこれまでの心配が減ってストレスが軽減したことだと思うって。なぬぅ!うっかりするとあの倦怠感に戻るのか、、、ストレスって怖いな、、、そう思うだけで若干だるくなる。もうそれだけの理由じゃないって信じてみよう。ガンがいなくなったからだって、思い込んで元気になろう。偽物の笑顔でも免疫が上がるって言うんだから、思い込みでもいいだろう。
2023年、正直しんどい一年だった。そんな時だからこそたくさん人の温もりをもらって、それでも忘れられない辛いが多すぎた。
新しい年に希望はまだない。この身から搾り出さないと、叶わなくとも希望は持っていなければ。
かっこ良くしてもらった右胸が、似合う新しいわたしになれるよう。

さて、これから退院です。
家で留守番する不安な母を、友たちが毎日様子交代で見に行ってくれました。
感謝の洪水。
他の友にも、こうして読んでくれてる人にも心配いっぱいかけました。
良い念を、ありがとうございました。
まだ管つけての帰宅ですが、治療しっかりして、もっと元気になるぞー!

写真は、家のヌイたちから見守り代表で連れてきたチビシャン。どこにいてもかわいい
toge
あと3ヶ月も先かぁ、と思った手術日まであと少し。術前の検査や診察は全て終わり、準備に焦るくらい近づいてきた。外での労働は長期休暇もらって、他の仕事はリモートのみにして、外出控えて健康管理中です。体調はすぐ疲れちゃったり、いつもと同じはずの荷物が重く感じたりする。これが癌との関係があるのかは判らないけど、歳のせいだけではないな〜って感じで、癌を取り除いて改善するかな。歳のせいな部分は残るから、きっとまあまあ良くはなるだろう。とりあえず人に会わないからと、にんにくいっぱい食べてる。

バッサリ切っちゃうぞと思っていた右胸とも、もうすぐお別れかって思うと寂しくなってきた。しかし成長の早いタイプだった私の癌細胞はすくすく育ってきてて、触るとしこりは発見当初の倍くらいに感じる。名残惜しんでいる場合ではない、悪いもの全て右パイさんに飲み込んでもらってさよならだ。
術前の診察行った時に、先生に「かっこいい傷跡にしてください」ってお願いしといた。
本当の治療はこっからスタートだ。頑張るしかないー!
1/2は日本での癌の罹患率で、1/9は女性の乳がん罹患率だ。
この夏、率を上げる側にわたしの軸足が変わった。
幸いシコリに気がついたのが早く、今のところ転移もないって診断結果が出てる。
なんだこりゃ?と思って検査に入った時から、もし癌なら全摘一択!と決めていたので、右胸は12月の手術で取る。実際できてる場所もサイズも全摘するのが一番良さそうなので、選択を押し通した訳ではない。もう片方も一緒に取ることはできないかと聞いたが、そこはやんわり断られた。

最初に掲げた数字を見れば、乳がんになるのは決して珍しいことじゃない。
まさかわたしが!みたいな感覚もなかったし、こんな冷静に受け止めるんだなぁと自分で感心したくらいだ。まあ2023年が家族のことでバタバタの毎日で、生活が変わり、自分のことどころではなかったのもある。そんな諸々の状況を友らに報告しつつ、心配してもらって、励ましてもらって、甘えさせてもらって今は手術待ちしているところ。

シコリに気がついたのが8月初旬。そこから近所で検査をできるところを探し(あまり家を空けられなかったので)予約して、診察して、検査予約して、検査して、結果出てグレー判定でさらに検査して、その結果3週間後に乳がんの診断が出て、さらに治療してもらう病院へ行き手術の予約、そこでまた検査して、検査して、検査して、先日やっとがんの様子がはっきりして、予約通りの12月に手術。気になってから4ヶ月。癌と診断されてから3ヶ月。術前の治療がなくてもこれだけ時間がかかった。もちろん状況によってはすぐに手術となることもあるだろうから、それだけましな状況だったということなのだけど。

セルフチェックしかしてこなかったわたしが言うのもなんですが、気になったら検査すぐ行って欲しいなーと。そっから時間かかるから。
わたしも友だちがそう声をかけてくれていたから、早期発見につながった。

さてやってみますか?胸のセルフチェック。早速仰向けに寝て、腕を上げて左右非対称な異物ないか調べてみてね。わたしはこれで見つけました。
で、気になったら病院へ。しこりが悪性の確率は10~20%とか。怖がりすぎず、安心しすぎず、検査受けてみてね。

写真は母と共に東京へ来た老犬15歳。この暑い夏を乗り越えてヨボヨボしながら一緒に秋を生きてます。

夜家に帰り、部屋に入るとシャリカリシャリカリと葉を食む音がします。
緑の子になったアゲハ子の食欲は旺盛。ちいさなレモンの木を豪快に食い散らかし、すくすくと成長しています。もうムチムチ。ここ数日はわたしのことも気にしてない気がする。大きくなって自信がついたのか、なんか大丈夫そうって安心したのか、もうそれどころじゃないくらい食べるのが忙しいのか。朝掃除しても夜にはすごいフンの量で、カラカラでコロコロの粒がいっぱい落ちている。
蛹になる日も近い。

この子はなんとなく気性が荒く感じるから男の子な気がする。まあ気性の荒い女性もいるから、羽化してみないと正解はわからない(幼虫期の差がわたしにはわからない)。だが、アゲオと心の中で呼んでいる。
アゲオと迎えた6月。
くもり空

※写真は苦手な方もいるので、たま子で隠してあります。

約5ヶ月ぶり、今年最初のブログ更新です。

皆さんお元気でしたか? 5月に真夏日記録、気候大丈夫なの?……などと言ってみても、歓びのかくせない夏好きなトーゲであります。ちなみに5月26日今日の室温は32度。扇風機出しました。

さて、近年春から秋はアゲハ子の成長の見守りが趣味なわたし。アパートの立派なヘンルーダの木のおかげで出会った愉しみなのですが、手元でも見守りたいとアゲハ子の食べれらるレモン木を育てています。これまで2匹(カウント匹でいいのかな)を飼育してみましたが、木に放牧スタイルで、いつの間にか行方不明。。。クモなどに食べられたのか、興味津々で見てる巨大な生きものに身の危険を感じ逃げ出したのか、どっちにせよごめんなさいと謝るしかない。

今年は鉢替えしたのも良かったのかレモンの若葉の生育が良い。一本の木は今年花がつかず、これで1、2匹育てられそうと思っていた。それでもアパートのヘンルーダは毎年たくさんの子にムシャムシャされても余裕の立派さ。そこから攫って家で育てることが良いことなのか、これまで蛹を家で羽化させたけど、アゲハ子飼育は失敗してるし、、、と毎日葛藤していた。

それがある朝、仕事へ急いで家を出ると庭にハサミを持った大家さん。まさか今花盛りだし、切ったりしないよね。。。と自分に言い聞かせて出勤。しかし、帰って見ると結構な剪定を施されていた。今年最初の子だなって毎日成長見ていた子がいた枝もない。わたしがアゲハ子の観察してることバレてるし、こんなに虫がつく木は嫌だと抜いてしまってもおかしくないのだから感謝しかないし、剪定したいぐらい道にはみ出して成長してたし、いつかその日が来るのわかっていたのに「あぁあの子を攫っておけば良かった」と後悔したのです。

もし、次に剪定されそうなはみ出し枝にて育つ子がいたら攫おう、と決心して5日でもう連れかえっちゃいました。要は自分にする言い訳一つできたってだけなんでしょうね。奥の葉に移動させれば良いですからね。


あぁ長い!前置きが長い!


もう誰も読んでないかもと思いつつ、話を進めます。

5月15日に連れ帰り、翌朝レモンの木に移動完了、食べてる。柔らかめの若葉に置きましたが、その後自分好みの葉にさらに移動してゆきました。

それから約1週間。脱皮をしながらスクスク成長。そろそろ放し飼いはやめようと簡易の囲いを作りました。網で蓋をしたのは良いけれど、木に水をやろうと網を外そうとすると、アゲハ子がプンプン!激オコってやつです。すごい長く触覚を出して威嚇してきました。

がぁぁぁぁぁぁぁぁん

成長して、周りがよく見えるようになったのでしょうか

嫌われてしまいました。

わたしと暮らすメリットはあります。

寄生するアゲハヒメバチなどと出会わない、鳥もいない、剪定もない

しかし、逆の立場ならただ怖いですよね。

嫌で逃げても生きて行けないし、ならば、しっかりとした住空間を作ろうと考えました。

ホームセンターで段ボールと網戸用ネット(虫の入らない目の細かさ)を買って、普段はこちらが見えない作りでありながら観察ができて、風通しも良く、簡単に外せて、水やりとフンの掃除はできる、これがトーゲ作の「アゲハウス」です。

段ボールなので、蛹になったら切り離すこともできる。ムフフ。

ちょうど脱皮準備で固まって動かないタイミングで設置。今日、緑の子になりました。

ホッとした。


環境改善しても、やっぱり怖がられてます。

覗いてるの気がつくと食べるのやめちゃったり、すごく嫌そうです。

葉の下に隠れてしまいました。

でも観察するといろんな生態がわかって楽しいです。

無事蝶になって巣立ってくれますように。


toge

先日、友だちが闘病を終えて逝った。

そして今日、肉体を脱ぎ去った。

彼女はいま軽やかに飛びまわっているだろうか。


心の隅にいつもあった心配が消えて、蓋が取れたように色んなことを思い出してる。

正直で力加減を知らない愛の人。

眠った顔見たけど、実感わかないまま。

ただ、心の中で話しかけても通じるような気がするのは、

魂が解き放たれたからなのかなって思う。


このあいだ、天の川を見たよ。

君は素敵な名前だったんだね。ぜんぜん気がつかなかった。