ヤモさん
おとついの夜、台所でヤモリをみつけた。ヤモさんと名づけた。
家守りの内勤、守ってもらえるてるのはありがたいが、うっかりふんじゃったり、コンロの火であぶったり、気が気じゃないので、夜中じゅう換気扇をまわし、外へと促して寝た。
翌朝、外壁に隠れているヤモさんの尻尾をみつけた。外勤だ、ありがたい。
つい一ヶ月前まで、玄関先の廊下には「親方」と名づけていた大蜘蛛がいた。うちが魔女の家みたいになる立派な巣を作って暮らしていたが、たぶん大家さんに片付けられ消えた。以来、うちの番をしてくれる者がいなくなり、ここにはとても書けない悲劇にも見舞われたこともあった。
今日仕事から帰るとヤモさんがいた。写真を撮ったら、iPhoneのシャッター音にびっくりして壁から落っこちた。慌てて2mほど逃げたが、きっと戻ってくるだろう。
まだ小さいヤモさんが、ご飯を食べられるように玄関先の電気をつけといた。
大きくなったらアゲハの子どもたちを食べるのだろうか、、、
内勤にはできないし、実に悩ましい。
toge
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